インド料理「想いの木」

利用駅は東京メトロ飯田橋駅、東京メトロ神楽坂駅、都営大江戸線牛込神楽坂駅。
神楽坂のメインストリート、早稲田(神楽坂)通り沿いで神楽坂上を越えたあたり。
長のれんのかかった清楚な佇まいで、店舗は2階。細い階段を上り入店する。
テーブル席がメインで奥にカウンター席も少し設けられているが、
人気店のため、夜の利用は予約が賢明。
訪問日、私たちは予約効果でリザーブしてくれたテーブル席へ案内してもらえたが、
予約がないと、満席で(お客様を )お断りする場面もあった。

テーブル・セッティングは、位置皿、カトラリーレスト、スプーン、ナイフ、フォーク、ナプキン。
テーブルクロス(布)は2枚重ねで、センタークロスも使用。
店内は木目を基調とし、インド料理屋とは思えぬ落ち着きのある美空間で、
このクロスもシックな店の雰囲気にしっくりとマッチしている。
着座後には、タオル地のおしぼりをいただいたが、差し替えも小まめで、
退店するまでに計3回取り替えてくれた。
本日の料理はアラカルトで注文。
店の常連でもある友人のアドバイスを重視し、相談のうえ決めた。
なお、当店は取り皿にも気を配り、料理毎に温めたものを置いてくれる。
ちなみに器は美濃焼とのこと。

タンドーリズッキーニ@1,780
フロアサービスにあたるオーナーのおすすめを受けた1品。
「軽くレモンを絞りまして、コリアンダーのソースをつけてお召し上がりください」

ズッキーニの中心部分をくりぬいて、その中にナチュラルチーズ、パニール、トマトなどの
野菜を詰め込みタンドリーで焼いたもの。グリーン・チャトニー(コリアンダーのソース)付き。
このコリアンダーソースは毎日手作りされているそうで、
こってりとした重たさがなく、フレッシュで自然な旨みがあり、ともかく味が綺麗。
万能に活躍が期待できる優秀なソースだ。
自身は、1皿目の料理の美味さに当店の味は間違いないと確信した。

梅山豚のスペアリブ(レギュラー1ps)@1,860
シェアできるよう半分にカットしてサーブ。
「レモンを絞られてお召し上がりください」

(ノブロー) 梅山豚(メイシャントン)はブランド豚だで。食材にこだわっているんだ。

――う・美味い!
かりっと香ばしく焼けたスペアリブは、下味の加減も良好で、噛みしめるほどに
質の良い豚肉の旨味がじゅわじゅわと口に広がり、脂もとろけるように甘く、食べていて
少しもくどさを感じさせない。
友人の話によると、漬け込み熟成させているというが、素材力だけではなく
火入れも上手で、その技量の高さを感じた。
自身は、骨周りをいつまでもネチネチとしゃぶっていたい衝動にかられたが
次の料理に進行するためにお別れです(涙)。

キンメ鯛ビリヤニ@2,480
千葉県産のキンメ鯛を使用。魚のビリヤニは珍しいため、興味津々でチョイスした。
しかし、一般的なビリヤニのボリュームを想像していたため、サーブ時にその小ささに
正直びっくりした。これは2人でシェアして丁度の可愛らしい分量だ。

「こちらのヨーグルトのソースをおつけになってみてください」
ヨーグルトソース、つまりはライタだ。
細かくカットしたタマネギ、トマトなども入り、これをビリヤニに使うことで、
味にまるみのある酸味を付け加える。

インドの最高級香り米、バスマティライスを使い、魚の出汁が入りこんだビリヤニは
様々なホールスパイスが効いて、香り・味ともに超絶に素晴らしく、ライタをかけるのが
勿体ない感動的な美味さだ。もちろんキンメ鯛の身もほこほこしっとり、ベストコンディション。
いいお値段だが、それを上回る味の満足度あり。最高に美味かった

マースチキンカリー(中辛)@1,830
南インドカリー。カリーの辛さは、小辛、中辛、辛口から選べる。
上に浮かぶのは、マスタードシード、青唐辛子、香菜、フレッシュトマト。
オニオンベースソースに紀州備長炭を使用した香ばしい炭火焼チキンが入り、
巧みなスパイス使いが味を調和させ、すっきりとした酸味が口に優しい。

サフランライス@490
南インドに合わせるのはサフランライス。
福岡産自家製「ひのひかり」を使用。
そのため米粒に多少粘りはあるが、ぱらりと仕上がり、ふわっとサフランが香る。

続・大地の恵みカリー(中辛)@1,850
続・大地の恵みカリーは2種。
1.北のかほり/北インド、2.南のかほり/南インドから、北インドをチョイス。
旬を大切に、たらの芽、こごみ、蓮根、新じゃが、ソラマメなどを使い、豊富な野菜の美味しさを
各々の食感とともに楽しめるベジタブルカリーである。
生クリーム、ギーで、北インドはもっと味に重たさがでるのかと思ったら、
程よいコクがスパイスと融合し、マイルドで後味も綺麗だ。

麦のナン@580
北インドに合わせるのはインドのパン。
ナン食べ放題でたまに遭遇する必要以上にテカテカして、手がべとべとになるタイプ
のものとは異なり、優しく小麦が香り、ふわっと軽い口あたりで北インドのカレーに合う。

ローティ@500
全粒粉を使用したローティも自家製。カレーにも良いが、香ばしくおつまみにもなる。

マンゴーラッシー@980×2
フレッシュマンゴー使用。
ストローで吸い上げると、とろんとして、濃厚なマンゴーの風味の中に、キュウリのような
青味のある味を感じた。味に深みがあってリッチなマンゴーラッシーだ。

なんと!ココナッツアイスクリームのサービスがあった。感謝。
そのままでもダイレクトにココナッツの風味を感じ、十分に美味いけれど、
手もとでマンゴーラッシーをたらり。これが合わないわけがない(*゚v゚*)

「たくさん、お召し上がりありがとうございます」
酒はアサヒ プレミアム生ビール熟撰@740×2からスタートし、
カセドラル・セラー カベルネ・ソービィニヨン(南アフリカ)@5,040に進行。
また、チェイサーの水は氷入りのレモン水だった。
お会計は1人当たり10,000円(千円未満四捨五入)。
注文した料理はすべて丁寧に作られ、ハイレベルな美味しさで、味が綺麗。
インド料理好きは通わねばならぬ1軒であるとしみじみ思った。
想いの木
東京都新宿区神楽坂5-22 KS神楽坂 2F
TEL 03-3235-4277
営業時間/ 11:30~15:00(L.O.14:30) 17:30~22:30(L.O.22:00)
定休日 夏季・年末年始 ・月曜 -店舗情報「食べログ」より-
http://www.omoinoki.com/
※インド料理満足度数は4.2~5.0
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