台湾小吃 美(メイ) 元住吉
台湾料理「美」(メイ) 再訪。
一度、夜にお邪魔したいと思っていた当店。
週末であることと、席数が少ないため、念のため予約の電話を入れた。
入店後の案内は厨房に近い側に用意してくれた2人掛けテーブル席。(片側ベンチシート)
この日は、4名様の予約が入っているとのことで、予約は正解だった。
設置されたTVからは、中国語全開で(中国)ドラマが流れる食堂然とした店内。
1年前の昼にはおじさんが調理場にいたけれど、今回、店の切り盛りは女性ばかりの3名。
彼女たちはみな愛想が良く、とても親切。その中の一番若い女性が当店の主。
サービス精神も旺盛な2児の母、台湾人の美さんだ。
お通し
着座後には業務用のタオルおしぼり(直置き)がサーブ。次いでお通しが提供される。
人参、キクラゲ、生姜、グリーンは生の高菜。
シャキシャキと歯ざわりも良く、あっさりといただける。
しじみ醤油漬け@800
(ノブロー) ニンニク、ショウガが、がっちり効いて漬けこみもしっかりだで。
紹興酒はボトルで注文@3,000
飲みきれない場合は、持ち帰りOK。
その際、(紹興酒に)入れると良いよ、と小皿に出してもらえたのは埔里梅粉。
話梅は苦手な私だけれど、これは甘味料の度合いが過ぎず、ちょこっと入れで、少し飲みやすくなるかな。
台湾腸詰(小)@400
赤酢(紅醋)もセット。白ネギを添えた腸詰はナチュラル感があって、
そのままでも十分美味しいけれど、赤酢をつけて食べると、さっぱりと、よりまろやかに。
(ノブロー) 美さんが腸詰は、おばさんが作ってくれた、言うてただ。温もりがあって嬉しいで。
なすと羊肉辛風味炒め@1,200
辛さを聞かれたので、調整は可能。
また、出来上がり近くには、パクチーは大丈夫かと尋ねてくれた。
羊肉に臭みはなく、素材独特の旨味がでて、辛味が後追いしてくるパンチの効いた旨辛味。
美さん曰く、「トーストに挟んでも美味しいの」とのこと。
(レンタロー) オラ、羊肉、でえすき♡ 今年はひつじ年だで、たんとごっちゃんになれるべか?
残念ながら当店には、ないんだけんど、羊は腸や脳もうめえ聞いただ。
足は豚足よりうめえと教えてもらったで、一度食うてみてえ。
次の料理は、同行者に当店を提案した時、食べたいとリクエストを受けた臭豆腐。
自身は台湾旅行の際、屋台から漂う臭いだけで、ノックアウトしたため未食。
中国食事情ツウの同行者が希望するくらいだし、こうしたチャンスがない限り、
おそらく自分では注文しないだろうと便乗する。
まずは、臭豆腐のタレで漬けた、キャベツと人参の漬物が先行して卓に到着。
台湾で臭豆腐を食べるとついてくるアイテムだそう。
臭豆腐@1,000
臭豆腐は揚げたもので提供。唐辛子入りの辛いつけダレもセットされる。
調理されている時点でも漂ったが、目の前に置かれるとやはり臭う。
同行者が口にし、その様子を確認の上、私もトライ!
カリっと揚がった臭豆腐をかじってみる。
――あ、意外だ。臭いと味がベツモノ。
臭いはあるけれど、拒否感を覚える味わいではない。
これに、辛くて酸っぱいような、つけダレをつけたら、さらに抵抗がなくなった。
デビュー成功♡食べず嫌いはいけませんな。
同行者のアドバイスによると、これは温かいうちに、食べた方が良いらしい。
隣のテーブルでは4名で召し上がっていたので、2人だとちょっと量は多いかな。
アットホームな店なので、各テーブルにはちょくちょく美さんが言葉をかけてくれる。
その際、めでたく臭豆腐デビューを果たした感想と辛いタレが美味い、と述べると
茶目っ気もたっぷりの彼女が、「もっと辛いのあるよ♪」と、
皿に唐辛子100%をはじめとする自家製の薬味を置いてくれた。
美さんは辛いのが好きなのだと言う。
オレンジ色で、ツブツブが見える唐辛子(左)は、すっぱ辛い。しかし、これならいける。
真ん中は、台湾産のもので、酸味の勝った唐辛子。
次は五種類の唐辛子入り(右)で、ガツンと効く驚きの辛さ。
そして、一番最後に紹介された赤い辛味の薬味は、ニンニク入りで眉間にシワがよる危険レベル。
辛さのバリエーションの多さに脱帽した。
ミルク麺(5倍)@1,000
厨房から唐辛子を炒めた強烈に辛い空気が流れてきたため咳き込む。
入口の扉を開け、空気の入れ替えが行われたので、何事かと聞いたら
ミルク麺の注文が入り調理したからだという。
辛さは2倍~40倍まで。
お客様の中には40倍にチャレンジし、見事達成した方の写真も飾られている。
40倍時は、一瞬にして店内にいた全員が咳き込んだという。
この感じなら、それは大いにあり得ると納得。
自身の場合は、先ほど、皿にもらった薬味を使って、お手元調整で良いかなと思ったら、
美さん曰く、ミルク麺の辛さは生の唐辛子からで味が全然違うし、それは合わないという。
普通は2倍だけれど、さっきの薬味(左)が食べれたら5倍は大丈夫、とアドバイスをもらい、
麺は細麺・太麺からチョイス可能で細麺を選んだ。
こうして、私達の注文により、またもやお客様が咳き込み扉が開かれた――。
ミルク麺は当店のオリジナル。
美さんは、お父さんに習い、小学校3年生から家庭料理を学んだのだそう。
具材は青菜、豚肉、キクラゲ、エビ。スープにはエバミルクを使用。
(豆乳でもできるが、その場合はもっとヘルシーになるらしい)。
麺は細めのちぢれ麺。ミルキーな中にしっかりとした活きた辛さがあり、
舌がびりびりと痺れるけれど、5倍はクリア可能な辛さ。
ぽってりコクがあるので、〆にご飯を入れて召し上がるお客様もいるそうだ。
牛肉麺
お父さんの味を守って作る牛肉麺。話によると、いつも提供できるわけではない。
この日は用意があり、麺は選べず、太麺になる。
麺は平べったい乾麺タイプ。
具材は、牛肉、大根、人参、仕上げには香菜。スープが甘めの台湾味だ。
契約農家から入る季節の野菜や、予約が必要な麻辣臭臭鍋も興味深い。(3日前要予約)。
「あと、何食べたあい?」
美さんの明るくて人懐っこい性格や、気さくなおばさんたちの人柄が客を呼び、
訪問日は女性グループの利用客も多く、店内は温かいムードに包まれた。
会計は、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入)
「ありがとございますー!謝謝!」
帰り際には、美さんが外まで出て見送ってくれた。アットホームでフレンドリー、
常連さんで活気づく、魅力的な台湾家庭料理店である。お薦め。
美(メイ)
神奈川県川崎市中原区木月1-33-21
TEL 044-434-3423
営業時間/月・水・木 17:30~24:00 金・土・日・祝 11:30~14:30 17:30~24:00
定休日 火曜日
※中国料理満足度数は、3.8~5.0
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